2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

番外編 薫の夢

あーあ、夢見て疲れたわ、と薫が言うので、くるみは尋ねた。どんな夢見たの。薫の夢は次のようなことであった。 冷たいきつねうどんとレインコートを注文するねん。 ほんとうは冷たいきつねうどんと温かいきつねうどんとあって温かい方を頼まんとあかんのに…

3月5日土曜日 南回り フィリピン マニラ経由 

朝6時(現地時間)頃、フィリピンのマニラ到着の為、機内は賑やかになった。それ以前から別空港に着く度、灯りがともされるので、目が覚めていたのだが。雲海の上では東方から徐々に赤みが増してきつつあるところ。日はまだのぼっていない。機は降下する。滑る…

3月4日金曜日 イラン首都テヘランにて、トランジット

4時ごろ、イランのテヘランに着いた。機内が明るくなったのと、空がもうすでに白み始めていたのとで起きてしまった。実は時差があるので、現地時間では7時ごろだったようだ。 昨夜途中から機内がむんむんと蒸し暑く、乾燥して喉が渇いた。朝食は1時間ほどし…

3月3日木曜日 パリ オルリー空港発 パキスタン、カラチゆき

快晴 9時に目覚め、10時過ぎに宿を出る。荷物は、くるみがおばさんに言葉足らずに置かせてくれるか、と言った。奮発して3F渡したら、にこりと作り笑いをして「Merci」(歯切れ良くメルシッ・・)という感じで言った。 駅前、橋のカフェで朝食。あまり美味し…

3月2日 モンパルナス墓地、曇り

曇り。 モンパルナス南でmetroを降り、フランスにしては安手のcafé(キャフェー)で朝食。金のなさそうな客が多いので決めた。カフェオレよし。クロワッサンふつう。 すぐそばのモンパルナス墓地に入り、寒空のもと散策。人少し。くるみは思ったよりお墓自体は…

3月1日火曜日 帰国準備 パリ、オーステリッツ泊

曇り、時々晴間。昼は思ったほど寒くなし。 9時過ぎ、Paris Austerlitz着。道路を越えた脇道にあるHotel de la Gareに宿を取る。値段表示が複雑でうまくおばさんの話と合わないので2度ほど尋ねたら怒り出した。どこでもパリはそうだ、とか言っていた。彼女…

2月28日月曜日 バルセロナ最後の食事は AGUT で。

昨夜は最後の夜なので、ゆっくり寝よう(早く寝よう)と思ったのに、ひとつアクシデントがあったので手間取ってしまった。 大きい方のモロッコスツールをシーツにくるんでしまおうとしたら、羽の生えた、クミンシードに似た虫がたくさん出てきたのだ。この虫は…

2月27日日曜日 バルセロナ最後の見納め。ピカソ美術館、グエル公園

晴天 ときに暑し くるみだけ8:45に起床。Museo Picassoを見納めるだけ。9:45に出かける。ハポネスを数人、Museoで見かけた。あいさつ(会釈)すら返さぬものもあり。目に焼き付けて帰る。 帰りがけ、緑に赤の垂れた植物の名を館員に聞いたが、もう忘れてしまっ…

2月26日金曜日 帰り支度のち、 Ciutadela 動物園

この日記は2月28日月曜日AM1:30に書いている。TONI家訪問以降は帰り支度に終われ、大事件もなく過ごしている。あまり書くことがない。この日は朝遅く置きて4ℓvino瓶を返却。近眼おばさんおらず、おっさんで150ptが瓶代だと言ったが、小遣い帳見せて200pts返…

2月25日金曜日 牛の肝臓、切り落とし山羊の首、白い脳味噌に胃袋

くるみは昨夜、というか今朝方まで起きていたので、しんどくてくたくた寝ていたら、薫が来て「朝ごはんできたよ」と言った。相変わらずジャムつきトスターダとCCL。しかし、最近これが一番朝の体調に合っている気がするから不思議だ。 外は今日も雨降り。霧…

2月24日木曜日 写真家トニ・ヴィダル私邸に伺う

10時少し前、床を抜け出すと、朝食を薫が作りにかかっていた。いつもより分厚く切ったジャムトーストと小さいカップのCCL。薫は結構な食欲で4枚食べた。Pacoのテープを少し聞いたのち、市場に出かける。 外は朝方雨が降ったらしく、濡れて少し乾きかかった舗…

2月23日水曜日 あんこうスープ と イカワイン煮の日

9:30起床。しかし、外は雨が降り出しそうな曇り空。ジャム付きトーストとCCLの朝食をいつもどおりに終えたが、雨が降り出してきて雨の動物園では動物も出て来まいと思い、明日に延期することにした。薫はパコデルシアを聞きながらSopaの本を訳していたが、く…

2月22日火曜日 暗い冬の火曜日 魚のスープ決定版なる  

暗い曇り。2月中旬以降、こういう天気が多い。これが冬か。 昨日と同じく10時起床。朝食のパンは食パンの耳で済ました。今日も市場に出かける。心なしか、魚屋も今日は品数が豊富である。昨日は休みとは言っても、仕入れ日だったのかもしれない。夕飯のArroz…

2月21日月曜日 半開きの市場、日本人のおばちゃんに会う

10:00起床。朝食を終えて市場へと急いだが、どうした訳か、市場の中は薄暗く、多くの店がcerradoである。魚屋も貝屋もほとんど店を開けておらず、かろうじてこの間、sopa用の魚を買った店にてpara sopa de pescadoと言って、サメのような魚1尾、うなぎに似…

2月20日日曜日 ミロ美術館でのやりとり

久しぶりに雲一つない快晴。 9:30に起きて朝食後、マーガリン?と桃ジャムのサンドイッチを作り、薄めエスプレッソを水筒に入れて、11時前fundacion Miroに向けて出発。Urquinaona(Linia I)のホーム上にある地下鉄駅案内板が電車の進行方向と逆に表示してい…

2月19日土曜日 最後のペセタ両替やら帰り支度やら

いつものように朝食を済ませ、metroにてUrquinaona下車。まずBanco de Vizcayaで両替を済ませた。たぶんこれがスペインペセタに替える最後の両替になる。この銀行で日本人アベックに会う。彼らは4~5日前に当地へ来たとのこと。乳液スリのことを教えてあげた。…

2月18日金曜日 気味悪い顔の魚がいい味を出すの巻

これはsopa de peseado用に市場で買って来た魚の頭である。Pescado de roca o pescados pequenos cuya carne se desmenuce al hervin(para sopa)と書いた紙切れを渡したらこんなのが来た。政治家のような顔をした恐らく岩の魚という魚。体の色ベージュにてこ…

2月17日木曜日 曇りのち月光 トニ・ヴィダルとの出会い

雲の中に青空のち曇り、のち月光 11:30すぎまで寝て、少ないパンをうんと薄切りにして朝食にする。薫は恐らく、パスタの本を訳し、ナザレシャツのボタン付けとほころびを縫っていた。昼食は薫担当。Huevo de a la Flamenca(フラメンコ風卵料理)とPasta con…