3月4日金曜日 イラン首都テヘランにて、トランジット

  4時ごろ、イランのテヘランに着いた。機内が明るくなったのと、空がもうすでに白み始めていたのとで起きてしまった。実は時差があるので、現地時間では7時ごろだったようだ。

 

   昨夜途中から機内がむんむんと蒸し暑く、乾燥して喉が渇いた。朝食は1時間ほどしてから出た。朝にしてはボリュームがあったが、昼食を食べられないと思ってか、皆よく食べていた。カラチ着。

  相変わらず、というか、往きのトランジットの時以上に暑い。外に出ると、まるで真夏のような陽射し。相変わらず出口のガラス戸には現地人が多勢、何をなすともなく張り付いていた。

 

  PIAのバスでinn(宿屋)へ行き、だだっ広い食堂でタダメシを食べる。前に机が並べてあり、ナンとごはん、それに上にかけて食べるものが6~7種類ある。ミートカレー風、チリ風、中華風。それを各自好きなだけ皿に盛り付けて食す仕組み。最後にオレンジジュースを飲むかと聞くので、5人分注文すると、だいぶ遅れ、立ちかけてから来た。飲むと、あとで1杯1$払えという。話が違うと押し切って出る。

 

    2軒のホテル内土産物屋でくるみが物色。パキスタンの典型的衣装(上着とだぶだぶズボン)を探すが、インドでもなく、トルコでもない中途半端な柄、色調のもの多し。街で見かけるようなのは全く置いていない。インドのように思い切りのよさもなく、トルコのように色鮮やかさもない。土産物用として安手のものを作り、売れなくて時代遅れになった感。ひとつまあまあのスカーフ(安手の薄地を絞り染風にしたもの、紺と水色)があり、店の鍾乳洞は3$と言ったが、そのあとも2$以下に下げぬのでやめた。鍵をもらって部屋に入る。小ぎれいだが照明暗し。芝生で一服。飛行機疲れが続いている。又、土産屋に入ったが合点がいかず、部屋に戻る。しばらくすると、「行く時間だ」と呼びに来た。バスで待っていると、婆さんと男の子の物もらいが離れず、「Hello、Hello」を繰り返していた。

 

  空港で手続き。Boarding passを受け取り(Trangitにて出国カードなし)、荷物のX線検査、身体検査を終える。X線では、フィルム、カセットテープとも大丈夫だとのこと。

   Check inの際は、手荷物()1個の重さを測られただけだった。大2個あったが。身体検査では、足の付け根まで探られた。待合室で、またくるみが土産屋物色、収穫なし。今日はやたらフィリピン人が多く、皆手に手にオーディオ機器(ラジカセなど)を持ち、列を作るときも焦りまくったり、ズルをしたりで、散々迷惑した。何とか飛行機に乗り込んだが、満席で前の席は得られないという。仕方なく荷物を足元に入れてみると、なんとか入った。しかし、足を上げておっちん坐りをして、極めて窮屈な夜を過ごす。

 

    深夜、バンコック(タイ)に到着。とにかく、飛行機の南回り線はあっちこっち立ち寄りながら進んでゆく。隣の女性が降りたのでやっとゆったり坐れるようになったが、それもつかの間、また客人あって、元の席に追いやられた。(人に聞いた話だが、PIA(パキスタン航空)では手荷物の重さは20kgを超過しても、人によって料金が半分になったり払わなくてよくなったりする。)

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