9時起床。フロントより電話。"today finish?"と言う。掃除か出発か分からぬので直接
ゆき、もう1日滞在すると伝える。10時過ぎ宿を出て通りを南に下ったCAFEで、cafe con lecheと、tostadaを食べる。cafeはひどく薄く、まずい水にミルクを混ぜたもののようだ。
こんなのは飲んだことがない。出がらしのコーヒー豆で入れたコーヒーみたいだ。
tostadaはレンジに入れ、忘れていたのか冷えかけたパンにバターを塗ってあった。三つに切ってあり、棒のようだ。よく焼いてあるのでカリカリしている。
外は激しい狐の嫁入り。これ以降、辺りは明るいのにしばしば雨に遭う。しかし、風が強いせいでしばらくすると雲は立ち退き晴れになる。坂を下り東に折れ、Alfama地区(旧市街)
をぶらつく。ガイドで御大層に書いてあったほどには面白からず。路地狭く、白い家並みの下町風情はもうあちこちで見慣れている。貴族の紋章も建築物に取り付いているが、屋敷が古びすぎてもう正体がない。
Saint Apolonia駅に出る。ここのcorreosでタイル模様の記念切手を120$で買う。何種類もあったが、安くデザインの良いものを選んだ。
Restauradoresへ戻る時もAlfama地区を通ったが、道に迷い、同じところへ戻ってしまった。
海沿いの道で帰る。道を歩いていると、男女のカップルで人種の違う人同士が多いのに気づいた。一体に多くの人種がこのLISBOAの街には住んでいる。東洋人はあまり見ないが。
昨日のBON JARDIMなるレストランに入り、昼食。Alfama地区の南には、船員がたむろする安食堂風が多かった。隣席のポルトガル人夫婦の助力を得て、鶏一羽、野菜スープふたつ、野菜サラダひとつ、CERVEJA(ビール)2杯を無事注文。この時はっきり気付いたが、ここではほとんど誰もがこのローストチキン(フランゴと言う)を食べている。何十羽も同時に
入り口近くの炭火で油を振りかけながら焼かれており、売れ行きが凄い。
野菜スープは、クリームシチューのクリームを入れる前段くらいの煮込みで、人参、ジャガイモ、菜っ葉が入っている。サラダは平凡。
ここの鶏は唐辛子と油を混ぜたようなタレを小さな刷毛で繰り返し塗り付ける。隣のおじさんによると、野菜にかかったドレッシングもかけて食べると旨いらしい。
鶏自体も特別いいのを使っているのだろうか。それにしても安い。ここは他店と比べても
やや安く、鶏を含めうまくセットすると、安上がりでボリュームのあるものを食べられる。
来ている客もとくにお金持ちという風ではなく、そこらで洗濯していたようなおばさんも来て
混み合っているのが、なかなか味な風景だ。
我々が着いた時は6人くらい入り口で待っていた。ティップは5エクシードを置く。レジカウンターで金を払う人もあり、ティップを置かぬおばさんもいる。ティップを置くのは地元の人(ティップの習慣のない人)には迷惑になるまいか。いったん、宿に戻り一服。
さすが高級ペンションですっきりとクリーニングもベッドメイキングもされていた。
午後4時過ぎ、町北にあるツーリストインフォメーションにポスター入手のため出かける。
途中、super frutaと言う看板のある店で、洋梨とオレンジのジュースをそれぞれ飲んだ。
客多からず。味うすし。その坂を少し登るとインフォメーションがあった。そこのおねえさんに言って、4枚のポスターを無料でもらう。最初に良いと思った鶏のポスターは近づいて見るとあまり冴えなかった。
南に下り、Baixa地区を徘徊する。くるみはポルトガルのショーウィンドウはものがただ
投げ出されたように置かれ、飾るセンスが考えられてないように思うと言った。
BaixaからRestauradores広場にかけては、クリスマス用の飾り電球が色んな模様を描いて掛けられ、通りを見通すと、光の門が続いて見える。
Barに立ち寄り、VINOを2杯。魚のすり身コロッケ2つ賞味。あまり旨いレストランも見つかりそうにないので、Bon Jardimで軽く済ませることにする。
まず、不可欠な鶏一羽(フランゴ)、サラダひとつ、ビール2杯、パンはいつも付いてくる。
パンは単独だと7$だが、この時は2つ食べたのにひとつの値段でついてきた。
宿に戻ると、おばさんが、明日は出るのか?と聞く。何となく出て欲しそうな気もするので、明日はナザレへ。ポルトガルの人たちはなるほど活気がなく少し陰気なように思える。
子供も奥にへこんだ眼で上目遣いにじっと見ている。街を歩いていても、スペインより何だか
区別されている感じが何とはなしに伝わる。物価は安いと聞いてきたが、レストランなどそれほどでもない。野菜や果物もスペインに比べると高くて新鮮味がない。お昼近くではあったが、市場も森閑としてまるで活気がなかった。文明製品は言うにおよばず。安い土産物でもと
思っていたが、良いものはかなり高く、手の出る値のものは絵タイルなどちゃちだ。
一体に絵タイルはスペインより手の込んだ細かい模様が多く、色合い図柄も地味で、駅など広いところに貼り付けて全体として見ると、結構渋くてよいが、ひとつだけ取り上げて見ると
いまいちパンチに欠ける。これがお土産的になりにくい所以かもなど考えた。
BONJARDIM のアドレス
RUA DAS PORTAS DE SANTO ANTAO11 LISBOA