カタラン語のカタルーニャにて 1月11日 火曜

昨夜は遅くまで起きていて、又シャッターを締めると朝でも真っ暗なので、つい

寝過ごした。午前中グエル公園にゆくつもりだったが。12時前、買い出しに。travessera de Graciaにある市場にゆく。

 体長10センチほどの墨煮用のイカ、ミンチ、葱みたいなプエロというものなど購入。帰りがけに、ベーコン、小麦粉、麺棒(手打ちスパゲティの為)、パンなどを買う。朝昼食として

ミルク入り珈琲、トースト、昨夜のPollo en salsa、お粥さんを食べる。Polloは時を経て

少し味がましになった。薫は未使用の皿を全て洗い整理し、くるみは床掃除をした。食器に慣れることもひとつではないかと言う気分。

 

  5時過ぎ、Palacio Guellに出掛ける。なぜか、くるみはカタルーニャに着いてから、剣のある人に敏感でびびり気味だった。着いてみると、守衛風の窓口のおっさんが、7時までだと言う。もう6時半なので、少し考えてから次回に延期した。ガイドには18〜20時とあったのだが、実際は平日10〜13、17〜19時、祭日は午前中のみ。といっても10〜13時。月曜定休だった。

 

  Palacioにゆく前に、Casa de Livro(本の家、と言う名の書店)に立ち寄って、パスタ作りの絵本を買い、帰りしなに又立ち寄った。子供の本と、香辛料の本をくるみは見ていた。

 アパートに帰り、いかの墨煮、スパゲティ・アーリオオーリオを彼女が作る。

  いかの墨煮は、オリーブオイルを多めに熱したところに、ニンニクを放り込み、

しばらくしたら、いかを入れ油まみれにし、そこに白ワインを注ぎ、ここから火を落として

ぐつぐつ煮るという寸法。水は入れない。

 スパゲティは手打ちのものを午前中に、近所のモダンで品よく値段も高い店で張り込んで買っておいた。玉子がたくさん入ったようで、とても旨そうにみえる。国籍不明のようだ。

 

  11時頃、くるみは買って来た本がスペイン語じゃない、フランスだ、イタリアだと騒いでいたが、結局、省略ないし古語風のスペイン語ではないか。どっちにせよ、辞書で引きにくい、困ったこった。

 

  ところで、こっちのラジオはアメリカなんかの影響を受けた音楽ばかりやっていて、あまり面白くない。独自性が薄いし、真似っこにしては大分遅れている。ダサくもある。残念なことだ。モロッコ辺りでは、どこから聞こえるのも民族臭、濃厚なものだった。

  食い物でも、これだけ新鮮な材料(牛、豚、鶏、海産物、野菜)に恵まれているのに、冷凍野菜が出回り、売れて居るのに驚いた。都会の文明的衰退はバルセロナにも及んでいた。

腐食し尽くされてはいないようだが。スペインのような、左程、辺地でないヨーロッパではもう、金はあっても、食文化の面では没落しつつあるようだ。ただ伝統を受け継ぐだけでは、迫力、生命力は衰えてゆくのではなかろうか。

 翻って、日本はもっと酷いようだ。

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