あやめ柄のステンドグラスがダイニングルームから見えた。左手にはオランダ人らしき
人たちが食事していた。少し話した。やはり、金持ちは至極少数という。フィリップス
(電機会社の)には未来があると言った。
11時にホテルを出、途中郵便局でくるみの母さん宛の書簡を投函し、一旦駅にゆく。ロッカーに荷を預け、旧市街への散歩をする。と言いながら、百貨店やスーパー
を巡る。品揃えの感じが日本に似ており、あまり目新しくない。値段も高い。便所も
金を取る。しかし某所で飲んだミルクセーキはなかなかいけた。一口に言えば、おおよそのものの値が高いが、まあまあ物の質はよいと言ったところ。薫の好みではない。
大寺院のそばの土産物屋もつまらなかった。唯一インターナショナルカルチャー
センターで見た若手の前衛アートは相当八方破れで楽しめた。一部写真に納める。
中の皆さんが展覧会場まで親切に導いてくれた。午後5時29分、アントワープから
ブルージュに向かう。
ブルージュはBANKもINFORMATIONも閉まっており、街灯の数も少なく市街地までが遠いため随分暗い駅だった。青年にホテル街の場所を聞いて歩き出す。五分後
CAFE HOTELでは860BF と言われ、止す。しばらく歩いたレストランでくるみが
CHEEP HOTELを紹介され、それがここ、Lybeerだ。小さいが小綺麗な部屋、急な
階段、商売的に親切なおばさん。これが特徴だ。820BF.7時半すぎ。夜の散歩。
閉じて居るがウインドウに明かりを灯した店頭を見ながら歩く。食堂の前にきたら
足を止めてメニューを見るが十分理解できない上高い。
ウインドウに入った靴やナイフは魅力的である。ここは面白そうな街だ。
ハンバーグとビールを飲食して帰る。部屋に戻りスープとパンで補う。ここは
風呂もただだし、シーツに糊もきいているので、もう1日泊まろうかと思う。
少し日記を書くのが大儀になってきた。早く寝たい。