10月27日 初ミュンヘン

  7:00過ぎユースホステル発。ベルンからチューリッヒを経てミュンヘンに向かう。チューリッヒ売店ではドイツマルクが使えた。通常ではホットドックとクロワッサンで3.5DMと高い。

  チューリッヒからミュンヘンまでは金持ちのアメリカおばさんとドイツの中年サラリーマンと相部屋だった。アメリカ婦人は態度に国民性が溢れており、積極的で野暮で気取っている。なんたらいう(モンシェリ)美味しいチョコレートをもらった。このおばさん以外は、ドイツ人もあまり英語がうまくない。片言の会話が続く。ドイツ人にはミュンヘンでいいナイフを買う店を教えてもらった。この人は何かと親切で紳士だった。質問にも真剣に答えてくれた。大陸人と言うべきか。

 

  ミュンヘンのインフォメイションでは60DM以上しか紹介しないという。くるみは、手数料をとるところほど不親切だという。けだし至言なり。なお、加えて顎のあがっている窓口事務員は不親切だという。同感。ここの事務員もそうだった。ホテルリストと地図をもらって退散。

  ゲーテシュトラッセを中心に、くるみが積極的に宿探しをした。時間もないことにて、ツイン50DMに決定。

  トイレには洗濯機やらガラクタが並んでいた。物置の中のトイレ。シーツは一応綺麗。電源もある。あとでホテルリストを見たら、候補がいくつもあるのでくるみが悔んだ。

 

  食事と明日の宿探しをかねて散歩に出る。NORMAという、在庫置場に似たスーパーマーケットでパン、マーガリンを買う。全体的に価格低し。途中、交差点付近から先を見やると、フォトクロッサータイプのオートバイと人が宙に舞ったところだった。オートバイは上下反対になって止まった。人はもがいていた。

 

 

  長らく迷ったのち、ASADO STEAKに入る。メニューを見て、すでにこの選択が正解であることを悟る。品目が多いこと。セットになっているものが多いこと(初めての客でも頼みやすい)。部屋のつくりが太い木組みで黒くがっしりしている。テーブルも同じ。1つ1つのテーブルの上には赤いカサのついた電気。隔てはないが、各テーブルが孤立した印象を与え、落ち着く。赤いランチョンマット。メニューも各自取りやすいところにかけてある。ステーキだと思って頼んだらハンバーグでくるみはがっかりした。しかし、失敗したようには見えない。全てが旨そうだからだ。ビールを除く。しばらくピルズを頼むまい。

  ハンバーグは香辛料がきいており旨い。じゃがいもは水気があり、ほくほくして旨い。ホイルで温めたのち、真ん中を割ってタルタルソースが入っている。パンはカラッと焼きあがっており。上ににんにくバターがつけてある。これが私には珍しい。レタスの上にはサワークリームと香辛料を練ったものがアイシングで花のように絞り出してあった。これらが一皿に盛られている。

  店員のしつけも良かった。タックスは勘定書(メニュー)の中に含まれているようだった。この味で10DMちょっとは少なくともおらっちには安い。また来たるぞぉー。

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  喜びいさんで店を出る。多分2名とも顔がほころんでいる。NORMAにもう一度寄ってワインとスペッキーを買って宿に帰る。セントラルヒーティングがきいて暖かい。おそらく11:00すぎには消灯。明日の夜から夜行でローマへ。