11月14日 モナコで呑んだバローロ

  9:00起床。くるみの髪の毛を補正するため、薫にカットしてもらう。そのあと薫の髪の毛をくるみが担当。洗髪し、カットした。薫は、痛い痛いと騒ぐが、ハサミより早いしごまかしが聞くようだ。部屋の隅が毛だらけになったが、何とか片付けてフルーツサラダの朝食。

 

  12:00過ぎにホテルを出る。今日は日曜なので、空いている店はほんのわずかなため、Flunchで昼食をとる。9.9Fの一番安い定食と、大皿のサラダ、ワイン、パン、カスタードプリンを食べる。38.7F也。

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他の店が休みのせいか、ずいぶんと流行っていたが、味はまずくもなく、旨くもないという中途半端なものに感じられた。イギリスから大陸へ渡って始めて食べたのがFlunch(Lillie)だったが、今、落ち着いて食べてみると、それほどとも思えない。セルフサービスの店に特有の冷たくもなく熱くもない、旨くもなくまずくもない、という積極的に良悪がつけにくいところに、ただ腹を満たすためだけに食べているという感じを抱かせる。やはり、たとえ外れる可能性はあっても、一軒の「店」に入った方がスリリングで良い。これからはなるべく、この手のチェーン店に入るのは避けようと思う。

 

 

  食事を終えた後、列車でモナコ(モンテカルロ)にゆく。列車内にはどうしてか、じいさんばあさんが多い。海が見えてきた。晴れているので、海も綺麗なブルーに染まっている。波は少々高し。

 

  モンテカルロに着いた後、ずいぶん迷った挙句、やっと目的のMusee Nationaleに着いたのは4:00頃だった。入場料各12FF。避暑地として名高いモナコの海岸沿いに道をゆくと、あまり目立たぬ様子で建っている。

 

  中には、人形ばかりが陳列してあり、1階には自動人形が多い。ある時間になると、係員のおじさんが皆を呼び集めて来て、いくつかの人形を動かして説明する。100年ほど前に作られたものもあり、簡単な動きのものから、少し複雑なものまである。手や首が動くと同時に、まぶたもぱちぱちする人形がいくつかあったが、こういうのは無表情なものより、生きている感じがしておもしろい。止まっている時には思いがけぬほどセクシーに動く人形もあった(蛇を巻いた女)。昔流行ったバービーちゃん人形なども置かれたりしていたが、いまいち収集の範囲が狭いのではないかと思われた(珍しい人形、古い人形も多いが)。

 

  7:00過ぎ、NICE行きの列車に乗って戻る。店々をのぞいた後、ハンバーガー・ポテトなどを買い込んで宿に戻る。宿にてワインを飲みながら食事するため也。

 

  MILANOで買ったBaroloの赤。少しぬるくなっていたが、まずまず。以前買ったヴァルポリセラの赤と似て、引き際の辛さとアルコールが強い点が特徴。ヴァルポリセラより、口当たりまろやか。コク有り。薫曰く、少し重い感じがすると。くるみも同感。安ワインのように続けざまにゴクゴクとは飲みにくい酒。しかしぶどうの渋みが全く感じられないのはすごい。やはり名だたる銘酒だからか。

 

  明日はマチス美術館に行き、マルセーユに向かう。マルセーユの宿がユースになるかホテルになるかは、くるみの腕次第だという。私は安ホテルでもユースでもない方が旅が楽しい。頑張って探さねば!

 

 

でもフランス、苦手…。