1月21日 Amigos de Gaudi へゆく

  昨晩、どこだか知らない地下の岩風呂に、旧知の剣持さんと山本さんがいて、何故だか腹筋運動をしてみせて、英語はこんな風にに頑張らんといかんぞな、と言った。しばらくして、山椒魚がいつも住んでいる山の裾野にテーブルを出して、カタルーニャ政府の女ディレクターがバナナとオレンジの静物写真を撮ってみせた。バナナの後ろにはきのこ、その後ろに何故か不可思議な切り紙細工があり、E.T.ような無気味な雰囲気が漂っていた。くるみはこーんなにでっかい足でこぐ自動車をもらって、こんなのもらっても困るなあと思った。夢だった。

 

  昼に、薫が〈SANGRIAを作ったが、飲み過ぎて昼寝のあとまで尾を引いて、今も二日酔いで、だるい。忘れぬうちに作り方四方山話を記しておく。

材料◆

  • vino 700cc
  • ブランデー(TORRES) 100~150ccの間
  • 炭酸水 150ccくらい
  • オレンジ 半分は絞り 半分はスライスして浮かす
  • レモン スライス3

試行錯誤◆

その1Vino400ccに炭酸水を混ぜ合わせ、ブランデー70~80ccを加え、味見をしたが、薄く心もとない。本には好みに応じて砂糖を、とあったので、控えながら大さじ1杯ほど入れてみた。オレンジスライスを2枚浮かべたが、美味くない。くるみが果汁を絞って甘くするのではないかというので、オレンジ半分を絞ったが好転せず。

 

その2.とにかく、薄いのはVinoが少ないせいだと思い、さらに加え、ブランデーも入れたが、何とはなしに違う。

 

その3.どうも甘みが、Palace Fesolで飲んだ時と違うのに気づき、数度にわたり、砂糖を混入、味加減をみた

 

その4.かなり多めに感じる程、SACRE を加えたところでやっとSANGRIAらしい味に仕上がった。

 

  • 反省◆
  1. まだvinobrandyaquaの適正配分は読めないが、6:1:3くらいでどうだろう。今回は前半、甘みに頼らなかったので、炭酸水を多く入れなかったが、次回は甘みを加えながらやれば、水をもう少し多くすべき。Brandyは少し強かった。おかげで、夜はおかゆさんしか食べられなかった。
  2. 砂糖の量は結果的にうまくいったが、前半から大胆に使って良いようだ。
  3. オレンジはあらかじめ絞ったのを漉して入れると、ベストではないだろうか。薫は絞らず、浮かすだけのを好む。
  4. レモンは絞ると苦味が過ぎるので、決してしないこと。飲む間際に、彩りを添えるつもりで、グラスにスライスしたのを浮かべる。さくらんぼを浮かべてもいい。

 

結論としては、vinobrandyの苦さと砂糖が釣り合うところがミソのようだ。『甘めのbrandy入りシュワシュワVino』と言える。ちなみに、甘いvinoを使う時は、少し加減が変わるかもしれない。今回は甘さが抑えられ、あっさりした4L瓶入り普段着vino(食事中に飲む)だった。

 

話は朝に戻る。朝食後、二度metroを乗り換えて、Cristinaで降り、Amigos de Gaudiに行った。Av.Pedrallesを北上して左手にGaudi風建築物を見つけた。信号待ちのとき、きつそうな美人がいるなと思っていると、我々の後から来て、Catedraの門の鍵を開けて入った。Amigosの人だった。鉄のその門には大きな鉄細工のドラゴンが張り付いていた。やはり、陶板(割れていない)を貼り付けた瀟洒な建物だった。中に入ると、天井の高い大きな仕事場になっていて、右手奥に庶務室があった。今日は、その女性一人しかおらず、Casa BatlloCasa Millaの見学希望を伝えると、タイプを打って必要書類を揃えてくれた。一見より、ずっと親切な応対だった。西洋人はきつく見えるのかなあ。庭を少し歩いてから去る。

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ガウディ作 踊るような木製椅子の足取り

 Metro cristina駅そばには、El corte Qugres があったので、中国茶を探しに入り、砂糖や炭酸(SANGRIA)、水、オレンジ、レモンを買った。OLIVE OIL(ACEITE)は近所のスーパーより少し安かったが、Beerなどはかなり高かった。20→29pts

 

 くるみは香辛料売り場にへばりついて、盛んに蓋を開けては鼻で嗅いで、香辛料のスペイン名をメモしたりしていた。外人が見ると、鼻が近づくので驚くのではないかと思ったが、くるみは意外にも人目をあまり気にしていなかった。きつねつきに近かったようだ。

 ペッパーオイルの口金を探したがなく、ワイン開けはドイツ製ので380ptsのいいのがあった。とてもメッキなど剥がれそうではない。外食をしていい周期だったが、荷物が重く、腹が減ってレストラン探しが億劫なので、あっさり帰った。昼食はくるみが作り、夕食はサグラダファミリアの近くのAmigoにてPaellaを食べるつもり。

 

  • くるみが作った昼食◆

sopa de verduras

◎ステーキ パセリ・にんにく風味

◎人参のマリネ

 

  • sopa de verduras

・材料;じゃが芋 中1個

   人参 1/4

   玉ねぎ 小1

   菜っ葉 6枚くらい

   水 5カップくらい

   バター・塩胡椒

 

  • 作り方
  1. じゃが芋はサイの目切り、人参は小さいイチョウ切り、玉ねぎは薄切りにする。
  2. フライパンにバター(大ひとかたまり)を熱し、①を軽く炒める。
  3. ②を鍋に移し、水を加え煮る。その間に菜っ葉を細く切り、これに加える。
  4. じゃが芋が溶けるまでよく煮込み、塩胡椒して味を整える。

 

  • 人参のマリネ
  • 材料;人参 中3

   パセリ みじん切り

   酢・油・塩胡椒

  • 作り方
  1. 人参は皮を剥いて、小口切りにし、湯で茹でる。
  2. 酢と油を合わせたところに人参を入れ、よくなじませる。塩で調味。
  3. 胡椒とパセリみじん切りをふりかけて食す。

 

  • ステーキ
  • 作り方
  1. フライパンにバターを熱し、にんにくを炒める。
  2. 塩胡椒した肉を入れ、二度裏返したところでワインを振りかける。
  3. 皿に盛り、パセリみじん切りを振りかける。

 

  実は昼食を食べた後、あまりサングリアを飲んだので、二人ともダウンしてしまった。気が付いたら900を過ぎていた。お腹ももたれているし、身体もだるいので、今日はアミーゴに行くのをやめて、夕食は薫がおかゆさんを作った。1合のおかゆさんをくるみ一皿、薫むさぼるように二皿平らげる。弱っているとき、おかゆさんを食べると「浄化される気がする」(薫弁)

 

  オレンジを食べ、薫は水をがぶがぶ飲んでなんとか二日酔い退治をしている。

くるみはこの後一人でせっせと洗濯をし、洗い物をした。相変わらず流しは詰まったまま。ぎりぎりのところに水が来るまで頑張った。よくもこう、いろいろな厄介ごとが次々に起きるものだ。

 

今まで使ったお金がどのくらいか、予定とどの程度違うかを見るために、くるみが新しい小ノートに表を作った。今週は食料1万円余り、その他6千円余り、予算範囲内。しかし、1ヶ月=4週間で見ると、食料費の方は余裕があるが、その他経費があと1万円余りとあった。極力気をつけよう。

 

薫はシャワーを浴び、もうベッドに入ってしまっている。くるみちゃんだって眠いのに。明日は10:30起床だそうだ。