昨晩、どこだか知らない地下の岩風呂に、旧知の剣持さんと山本さんがいて、何故だか腹筋運動をしてみせて、英語はこんな風にに頑張らんといかんぞな、と言った。しばらくして、山椒魚がいつも住んでいる山の裾野にテーブルを出して、カタルーニャ政府の女ディレクターがバナナとオレンジの静物写真を撮ってみせた。バナナの後ろにはきのこ、その後ろに何故か不可思議な切り紙細工があり、E.T.のような無気味な雰囲気が漂っていた。くるみはこーんなにでっかい足でこぐ自動車をもらって、こんなのもらっても困るなあと思った。夢だった。
昼に、薫が〈SANGRIA〉を作ったが、飲み過ぎて昼寝のあとまで尾を引いて、今も二日酔いで、だるい。忘れぬうちに作り方四方山話を記しておく。
◆材料◆
- 赤vino 700cc
- ブランデー(TORRES) 100~150ccの間
- 炭酸水 150ccくらい
- オレンジ 半分は絞り 半分はスライスして浮かす
- レモン スライス3枚
◆試行錯誤◆
その1.Vino400ccに炭酸水を混ぜ合わせ、ブランデー70~80ccを加え、味見をしたが、薄く心もとない。本には好みに応じて砂糖を、とあったので、控えながら大さじ1杯ほど入れてみた。オレンジスライスを2枚浮かべたが、美味くない。くるみが果汁を絞って甘くするのではないかというので、オレンジ半分を絞ったが好転せず。
その2.とにかく、薄いのはVinoが少ないせいだと思い、さらに加え、ブランデーも入れたが、何とはなしに違う。
その3.どうも甘みが、Palace Fesolで飲んだ時と違うのに気づき、数度にわたり、砂糖を混入、味加減をみた
その4.かなり多めに感じる程、SACRE を加えたところでやっとSANGRIAらしい味に仕上がった。
- 反省◆
- まだvino、brandy、aquaの適正配分は読めないが、6:1:3くらいでどうだろう。今回は前半、甘みに頼らなかったので、炭酸水を多く入れなかったが、次回は甘みを加えながらやれば、水をもう少し多くすべき。Brandyは少し強かった。おかげで、夜はおかゆさんしか食べられなかった。
- 砂糖の量は結果的にうまくいったが、前半から大胆に使って良いようだ。
- オレンジはあらかじめ絞ったのを漉して入れると、ベストではないだろうか。薫は絞らず、浮かすだけのを好む。
- レモンは絞ると苦味が過ぎるので、決してしないこと。飲む間際に、彩りを添えるつもりで、グラスにスライスしたのを浮かべる。さくらんぼを浮かべてもいい。
結論としては、vino、brandyの苦さと砂糖が釣り合うところがミソのようだ。『甘めのbrandy入りシュワシュワVino』と言える。ちなみに、甘いvinoを使う時は、少し加減が変わるかもしれない。今回は甘さが抑えられ、あっさりした4L瓶入り普段着vino(食事中に飲む)だった。
話は朝に戻る。朝食後、二度metroを乗り換えて、Cristinaで降り、Amigos de Gaudiに行った。Av.Pedrallesを北上して左手にGaudi風建築物を見つけた。信号待ちのとき、きつそうな美人がいるなと思っていると、我々の後から来て、Catedraの門の鍵を開けて入った。Amigosの人だった。鉄のその門には大きな鉄細工のドラゴンが張り付いていた。やはり、陶板(割れていない)を貼り付けた瀟洒な建物だった。中に入ると、天井の高い大きな仕事場になっていて、右手奥に庶務室があった。今日は、その女性一人しかおらず、Casa Batllo、Casa Millaの見学希望を伝えると、タイプを打って必要書類を揃えてくれた。一見より、ずっと親切な応対だった。西洋人はきつく見えるのかなあ。庭を少し歩いてから去る。
Metro cristina駅そばには、El corte Qugres があったので、中国茶を探しに入り、砂糖や炭酸(SANGRIA用)、水、オレンジ、レモンを買った。OLIVE OIL(ACEITE)は近所のスーパーより少し安かったが、Beerなどはかなり高かった。20→29pts
くるみは香辛料売り場にへばりついて、盛んに蓋を開けては鼻で嗅いで、香辛料のスペイン名をメモしたりしていた。外人が見ると、鼻が近づくので驚くのではないかと思ったが、くるみは意外にも人目をあまり気にしていなかった。きつねつきに近かったようだ。
ペッパーオイルの口金を探したがなく、ワイン開けはドイツ製ので380ptsのいいのがあった。とてもメッキなど剥がれそうではない。外食をしていい周期だったが、荷物が重く、腹が減ってレストラン探しが億劫なので、あっさり帰った。昼食はくるみが作り、夕食はサグラダファミリアの近くのAmigoにてPaellaを食べるつもり。
- くるみが作った昼食◆
◎sopa de verduras
◎ステーキ パセリ・にんにく風味
◎人参のマリネ
- sopa de verduras
・材料;じゃが芋 中1個
人参 1/4本
玉ねぎ 小1個
菜っ葉 6枚くらい
水 5カップくらい
バター・塩胡椒
- 作り方
- じゃが芋はサイの目切り、人参は小さいイチョウ切り、玉ねぎは薄切りにする。
- フライパンにバター(大ひとかたまり)を熱し、①を軽く炒める。
- ②を鍋に移し、水を加え煮る。その間に菜っ葉を細く切り、これに加える。
- じゃが芋が溶けるまでよく煮込み、塩胡椒して味を整える。
- 人参のマリネ
- 材料;人参 中3本
パセリ みじん切り
酢・油・塩胡椒
- 作り方
- 人参は皮を剥いて、小口切りにし、湯で茹でる。
- 酢と油を合わせたところに人参を入れ、よくなじませる。塩で調味。
- 胡椒とパセリみじん切りをふりかけて食す。
- ステーキ
- 作り方
- フライパンにバターを熱し、にんにくを炒める。
- 塩胡椒した肉を入れ、二度裏返したところでワインを振りかける。
- 皿に盛り、パセリみじん切りを振りかける。
実は昼食を食べた後、あまりサングリアを飲んだので、二人ともダウンしてしまった。気が付いたら9:00を過ぎていた。お腹ももたれているし、身体もだるいので、今日はアミーゴに行くのをやめて、夕食は薫がおかゆさんを作った。1合のおかゆさんをくるみ一皿、薫むさぼるように二皿平らげる。弱っているとき、おかゆさんを食べると「浄化される気がする」(薫弁)。
オレンジを食べ、薫は水をがぶがぶ飲んでなんとか二日酔い退治をしている。
くるみはこの後一人でせっせと洗濯をし、洗い物をした。相変わらず流しは詰まったまま。ぎりぎりのところに水が来るまで頑張った。よくもこう、いろいろな厄介ごとが次々に起きるものだ。
今まで使ったお金がどのくらいか、予定とどの程度違うかを見るために、くるみが新しい小ノートに表を作った。今週は食料1万円余り、その他6千円余り、予算範囲内。しかし、1ヶ月=4週間で見ると、食料費の方は余裕があるが、その他経費があと1万円余りとあった。極力気をつけよう。
薫はシャワーを浴び、もうベッドに入ってしまっている。くるみちゃんだって眠いのに。明日は10:30起床だそうだ。