10月17日 レンブラントの銅版恐るべしinアムステルダム

昨日あんなに遅くまで話していたにもかかわらず、皆9時には起床し朝食。

昨日からまともな物ばかり食べている。不思議に慣れない。急に真人間に

なったような。林檎とバナナにヨーグルトをかけただけのフルーツサラダは

みんなに受けていた。そのほかにはハム、プレーンオムレツ,きゅうりとトマト

ジュースにチョコミルクにコーヒー。満腹。今日はタダ券を借りて美術館巡り。

 

日曜なので12時から開館とのことでゆっくり出掛け、ほとんど店が閉まった

メインストリートをぶーらぶーら歩いてレンブラントの家へ行った。

ただ券はここでも通用した。

  レンブラントの銅版画、エッチングはとんでもなく凄い。存在の核心を射抜いた

ような表現が現前している。着ている衣服の素材感、片目だけほんのすこーし

細めた顔の歪みよう。犬の毛並みまでもが一本一本の削ったような細い線で

実に無駄なく現されている。ただの写真のような絵、版画とは全くの別物。見れば

見るほど興趣が尽きないとはこのことだ。暗い部屋の中から見た戸外の明るさ、部屋の中に差し込む光など、絵を知るもの、知らないものにかかわらず説得してやまない存在感、実存感がある。

でたらめに描いたようなひとつながりの線が実にものの本質を鷲掴みにしていたり。

 

  3階まで多くの作品が数多く展示されており、とても充実していた。

 

  このあと、博物館、ゴッホ美術館を駆け足でまわった。

  夜はイギリスで買ったカレー粉にマカロニを提供、ポークカレーライスとマカロニ

サラダ、野菜スープにまたまたワインを鱈腹呑んで、おまけにアップルパイ、パウンドケーキ、お茶ビールを飲んで12時ころまで喋って寝た。

 くるみ曰く、天才は線が自由だ!!