10月7日 耳学問のドイツ事情

* 東ドイツでの高速道路、速度制限のこと

 

 西ドイツの高速道路から東ドイツに入りしばらく走っていると、急に百数十キロの速度制限から打って変わって、60キロとか30キロとかの速度標識が出るという。

それで東ドイツは違反金を取るという。このやり方の汚なさを非難していた。

 

* 東ドイツからの亡命のこと

 

これはしばしば成功例も失敗例も新聞に取り上げられると言う。成功例は

英雄として大々的に紙面に乗る。気球を使って家族で亡命した例もあるらしい。

兵隊の逃亡は多いと言う。失敗とは射殺であることが多い。

老人が出国許可を得てそのまま逃亡することがあるらしいが、東ドイツ政府はこれは

見逃していると言う。老人は国家活力の足しにならないため。逆に西ドイツでは、

医療福祉面で重荷になる。

 

* 中部ドイツの人付き合いのこと

 

会社関係でプライベートで付き合うことは少ないと言う。上司が部下に対しておごる

こともほとんど全くない。はじめさんは上司から金を貸してくれと頼まれ貸したこともある。ちなみに南部の方はもう少しおおらかになっているらしい。

 

* トルコ人のこと

 

ドイツにはトルコ人が多勢働きにきているが、トゥルネと言ってバカにされているとか。ドイツ人は子供を多く作らぬため子弟が少ないが、トルコ人はEC各国を窓口に

入国しドイツに入り込み子弟も増やす。西独ではこの外国人対策が大きな課題になっているという。

 

* 食べ物

ドイツ人は案外質素なものを食べていると言った。夕食はパンとスープとソーセージだけのことが多く、料理法もフライパン一つで出来るものが多い。

はじめさんはあまりドイツの料理に馴染めないようだ。自分の家では日本食を自炊していると言った。多くのドイツで生活している日本人は洋食をそれほど好まず日本食

に回帰していることが多いようだ。