10月5日 チボリ公園の倦怠、曇り後晴れ 風強し

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 昨日バス代を除いてすっからかんになってしまったので、今日は朝食抜きだ。

 

8時35分のバスに乗って駅に着く。香港の青年に教えてもらった。チボリ公園は今の期間クローズドだが、彼曰く、タダで入れると言うので、扉の開いているところから

中に入る。異様な感じだ。中国?韓国風の飾り付けもある。

通り抜けようと思って

迷っていると、オジさんが

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怖い顔をして中に入ってはいけない。すぐここから出ろと、

訳の分からぬオランダ語

言うので、渋々外に出た。

 

列車の出る13時20分までに間があるので、人魚の像を見にゆくことにする。

アマリエンボー宮殿から北東に約6〜7分。 

公園を通ってゆくと、海の中に人魚姫はいた。大きさは等身大くらいで海を

背景に、岩の上に座ってござる。スケッチは写真や絵葉書でよくある構図だが、これを

正面から見ると、手に何か持っているのが分かる。海藻のようなものか。

波は本当に、とんがったM M Mという格好で、波打っている。濃紺が晴れ晴れしている。

眼ははっきりと彫られていない。眉から下が窪みになっているだけだが、あのアンデルセンのお話しを思い出し、思い入れが深いと悲しげに見えるのかもしれない。観光客が

多く訪れる時間にはまだ少し早かったせいか、細かな波頭の立つ海に坐った人魚姫は

ぽつねんとしていた。

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海からの風は激しく、冷たい。写真に一枚おさめて早々に引き揚げた。

 

 

  この街の噴水はおもしろい。公園の中のひとつは鼻から激しく息のように、水を

噴き出した二頭の牛車に人間がまたがり鞭打って疾走している様子を現したものや

(その脇には大蛇がおり、苦しげな顔をした人間が口から水を噴き出している。これは地獄の池か)

蛙が口を開けて水を噴き出しているものがあった。

 

  CHANGEと書いた両替屋さんで、50フランスフラン、FFをKr,クローネに替えて

もらった。コミッション手数料を10クローネ(300円)取るがいいかという。

嫌とは言えない。結局、50FFが、37,5Krになった。ぽつん。このなけなしのお金で

コーヒーを飲む。一杯6,5クローネ、ビルの中のテラスにて。屋根があるだけ

有難い。

北欧は物価が高いとよく言われるが、よく見るとそうでない場合も多い。

牛乳やヨーグルトなどは日本なんかよりずっと安いし、コーヒーも割と安くて味も

まあまあだ。

一体に、ヨーロッパ大陸、ユーラシアでもあるが、に渡ったら安いコーヒーでも

結構いける。ホルムガードやコスタボダなどのガラス製品、ロイヤルダンスクや

ロイヤルコペンハーゲンなど食器類は当たり前だが、日本で買うより安いし、種類も

豊富だが残念ながら貧乏旅行ゆえ、買えない。涙を呑んでというほどでもないが、

諦めた。

 

  スーパーで昼用の買い物をしたら、0,9Kr余った。20,30円ではガムも買えない。

駅に着いてまもなく電車が来たので、二等に乗り込んだ。

いつもの車中昼食。MINI -FRIKADELLER(6,7Kr)は、魚のすり身の揚げ物、つまり、

さつま揚げである。結構食べられる。それから、SJALLANDSK  LEVERPOSTEJ

とかいうレバーのパテみたいなのを、マスタードとパンに挟んで食べる。

むむ、いかにも栄養があるぞと言ってる味。

それからそれからひとつ失敗したのは、ミルクだと思って買ってきた

KARNE MILKとかいうの、1リットル3,9Kr。もう一つのミルクより1,05Kr安く

近くのおばさんも買っていたので、真似したのだが、どうも液体ヨーグルトだった。

まあ、まずくはないのだが、言葉が分からないのは痛い。

  林檎は小六つで、8,1Krだったが、真っ赤で果肉が柔らかくデリシャスのようで

芯まで食べられる。これは美味しかった。以上本日の昼食終わり。

 

 薫は、列車のコンパートメントの椅子を引き出し、シーツをかぶって早速昼寝。

まだ、風邪が治らない由。

うつらうつらの雑感。

デンマーク銅像は、化け物が多い。厳しい海と対峙してきたせいか。

チボリについて、悪いが、ちゃちだった。そして、地元民が入って

なんで我々が

あかんかったのか、腑に落ちない。

 

  北欧の刺繍は有名だが、通りの店で見かけた、柘榴の刺繍はとても詩情があって

良かったというか欲しかった。紅一色、細かいクロスステッチで出来ている。

センスは全体に及ぶもので、その店に置いてある刺繍はどれも図案がよく垢抜けていた。

柘榴のクッション、98Kr..。一クローネ30円くらいだから、3000円弱。

とんでもない値段でもないが、安くもない。残念。

お店の名前は、Danish Handcraft Guild。同業組合のようなものか。

 

夕刻5時40分頃、予定通りLubeck station駅に到着。薫の具合が悪いのでくるみが

インフォメイションで尋ねる役になった。ドイツ語も出来ぬし、英語も覚束ない

ので、紙に拾い書きをする。

Bitte zeigen Sie mir den Weg nach youthhostel.

Bringen Sie mir bitte map

  これでOK! 大きな地図をくれ、ユースの場所と現在位置を記してくれる。

バスの番号と乗り方も教わった。しかし、この番号は間違っていた。お金が幾らか

聞きに行ったらバス停にいたおじさんがno,3のバスに乗ればいいと、一生懸命な

ドイツ語で教えてくれたので、運転手に聞き、乗ることができた。

1,7DM,each. ちょっと高いぞ。でも、降りる場所を聞いた娘さんも親切だったし、

運転手もそこだけアナウンスしてくれ、おまけにバスを降りて、またもや

ドイツ語でユースへの道を教えてくれた。電話ボックスを左に曲がれと言うとる

らしいのが分かり、その通りに行ったら一発だった。

 しかし、門の前までゆくと、自転車に乗ったドイツ人らしき青年が、NO BED

だと言う。でも、外人だからトライしてみろと、薦めたので一応行って見た。

 

受付には誰も居ず、NO MORE BEDと書かれた紙が無情にも貼り付けてある。

しばらくは途方に暮れ、坐りこみその後最悪を考えて列車の時刻表を調べて居た。

 

 

  ここのユースは、チビどもが多く、私たちを珍しげにじろじろ見ている。

そうこうして居るうちに、近くに安宿があるよと教えてくれた青年が係の人

を連れて来てくれ、official bedならあると言う。

 結局は床の上にマットを敷くだけのものだが、それでも良かった。

夜汽車はとても疲れるものだ。

 安くておいしい店を教えてもらい、そこに行く。

イタリア料理屋(pizzeria)で、LA BARACCAという。

ピザは、5,5DM,スパゲティも6DMくらいから。ここはよく出来た店だ。

店の造りは丸太作り。入り口に近いところにピザを作って焼くところがあり

大きなテーブルが三つ並んだ少し奥に調理場がある。

照明はあくまでほの暗く、テーブルを照らす赤いライトが何箇所かあり

奥の調理場には、白いライトが清潔そうに灯っている。

店の主人も、注文を取りに来た女の人も感じが良い。

 

 薫はスパゲッティ カルボナーラ、7DM,

くるみはスパゲッティ ???、7DMと、ビールを注文する。

主人はグラスをふたつ持って来てくれる。

ピルゼンビール。すっきり後味が良く、おいしいビールだ。

 カルボナーラもベーコンに卵とバターがこっくり効いて、味が良い。

くるみは大切りのベーコンとトマト味のスパゲッティだ。これも

熱くておいしく久し振りに食べたという感じがした。少し麺が柔らか目なのが難点だが、税金もサービス料も付いておらず、感じよく

もてなされたので、この16DMはあまり高く感じなかった。満足!

 

薫は依然として元気がない。ゆっくり休んで早く元気になって欲しい。

 

 部屋に帰ると、ユースのお兄さんがもうふたつマットを部屋に運ぶところだった。あと二人女の子が来ると言う。シーツを引くのを手伝った。部屋を変われないかと聞いたら、もう一人BOYが来るので不可能だと言う。I see  I understand.

 

日記を書いて居たら、ふたりの女の子到着。南ドイツから来たと言う。今シャワーを使っているところ。

そろそろ寝るとするか。明日は7時起きだ。

  Gute naght!!