8時半起床。早く行かないと、朝食が終わってしまう。急いでダイニングルームへ。今までの
Hotelと打って変わって非常にゴージャスな雰囲気である。ティーカップから皿、ミルク入れに至るまでイギリス的な色彩の上品なもの。
食べている人たちも皆物静かで、belgrave house hotelとは大きく違っている。
例によって三角トースト、たっぷりのティー、
そしてベーコンエッグ、その他オレンジジュースとコーンフレークが付いている。オートミールのwheatもあったが、食べ切れないのでやめた。2人とも腹一杯食べ貯めをした。宿を探して歩かなくていいというのは、存外気楽だ。
コインロッカーを探さなくてもいいし、遅く帰っても寝るところがあるのだから。
泊まるところが決まってないと一日中宿探しをしているようでほとんど何も見られないことが多い。今日はすこぶるラクチンだ。
くるみは食べ物が良くなったせいか、身体の調子を取り戻して来たが、薫は少し元気がない。
それでも何か見物に行こうと出発。
ウールワースwool worthというダイエーのようなスーパーにゆく。結構流行っている店だ。
ここで缶切り、栓抜きと、野菜切りやレモン絞りのような万能調理器を買った。メモも安く調達。その他、軒を連ねているデパートに入り見てまわったが、結局何も買わず。
イギリスは物価が高いので、土産物は買えない。でも、見ているだけで楽しい。
昼食にはEnzouというイタリア料理屋に入った。初めてまともなレストランでの食事。
ランチがひとり£ 1、5という安さ。イギリスの中ではだが。
Chicken cream soup,薫はラザニア、くるみはフィッシュのマッシュルーム入りクリームソース。
アイスクリームも食べ応えがあった。味も良い。このあとtea. 各25ペンスを飲み、感じの良いマスターに満足しつつ出た。
次は王立植物園へ。とても広い植物園でRock garden,Beat garden の他、House garden modern art展
など色々と楽しめる。観光客は見当たらず、ほとんどが地元の人々らしい。子供連れや乳母車を押して
の散歩の人、木陰で本を読んでいる人も。園全体が起伏に富んでいるので、景観に変化がありとても
美しい。
モダンアート展は時間切れで入れなかったが、芝生の上に無造作に置かれているヘンリームーアの
彫刻に薫はエキサイトして写真を撮りまくっていた。実際このイギリスの巨匠の彫刻を直にこの手で
触れるなんて稀なことだ。女の人を象っていて具象なのだが、抽象へと消えてゆく感じ。とてもモダンなデザインなのに、まわりの風景や建物と違和感が全くないとは。
植物園を出たあと、夕食のためにcarry outのベジタブルカレー 、ごはん付きを買って帰った。久しぶりに咽喉の奥の方の味覚帯を使ったという感じ。本場のカレーには遠いけれど、中華風丼で充分満足。
そういえば、中華飯店でもお持ち帰りのところは多い。お持ち帰りは店で食べるより少し安くなっている。日本とは違うようだ。イギリスは人件費が高いからだろうか。明日はインバネスinvernessの
ユースホステルに泊まることにした。早起きしなければならない。