10月3日 ステーキハウスに感激 ジュッセルドルフ 曇りのち晴れ

7時半ユース食堂で朝食。昨日もらった宿泊券を出すとタダで食べられる。

パンが3枚、うち一枚は黒パン。柔らかく耳に弾力と味があり意外においしい。

バター、ジャムもイギリスより大き目。コーヒーもコップになみなみ注がれ

気分が自然とゆったりとする。これに半熟たまご付き。

 

  従兄弟のはじめさんが迎えに来てくれるまでロビーで待つ。

それまで昨夜同宿だった日本青年井口君と話す。薫は昨夜散々喋り尽くした為喉を

傷めていた。彼は21歳、イスラエルやエジプトを旅して来て6ヵ月経つと言う。

彼にイスラエルキブツの事など色々な話を聞き手帳に書き留めた。人なつこい

素直な感じの青年だった。

 

  はじめさんが迎えに来てくれた。車には婚約者を載せていた。オレンジのフォルクスワーゲン。ニッコーホテルロビーの喫茶店が開くのを待ったが、開かないのでネアンデルタールへゆく。カフェネアンデルタールでカフェカプチーノとワッフルmitザーネを食べる。生クリームがこんもりと多いが全然甘くなく、まろやかでおいしい。ワッフルもサクッと軽い。カプチーノの生クリームも大サービス。

これに薫はアルトビールを一杯呑む。アルコール分があまり強く感じられず泡も少ない。色は日本のそれのように黄色っぽくなく、チェリーソーダのように赤みがかった色をしている。久し振りにというか、初めてちゃんとした店に入ったのではしゃぐ。

 

  ネアンデルタール人の資料館にゆき、見物。

この後、車でステーキハウスへ。山小屋を思わせる造り。斜面をうまく利用して中二階、半地下、それに一階の一角に席が設けられている。5〜10分ほど待ち半地下の

窓側の席に座る。一面がガラス張りで緑の起伏が望める。赤ワインは口当たりがいい。

サラダは大きなボールにいっぱいでドレッシングの味も良い。

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そのうちにステーキが来た。いい肉を炭火で焼くそうだ。貧乏生活にはとても高級店に

見える。ヒレステーキは柔らかく、向こう流のミディアム、外はウェルダン、中は少し

なま。上にグリーンペッパーの粒が散らしてあり、肉を食べると口の中で弾ける。香り立つ清涼感。一層美味しくなる。ブラウンソースは何で作っているのかは分からないが、まろやか。多分、玉ねぎを随分炒め、人参などを加え煮込み、少し生クリームを加えたものと思うが、非常に美味。肉も筋が全然ない。

ジャガイモはホイル焼きだが、かなり大きく、しかしきめは細かく水分が多い。つまり、新鮮。二つに割った所に、刻みパセリとバターのソース。これをスプーンで掬って

食べる。ジャガイモだけでかなりおいしい。

 

  日本を離れてからこんな豪勢な食事は初めてだった。いつになくおなかも気分も

ふたつとも満足。サラダには、青唐辛子の酢漬け、ビート、赤カブの漬物の千切り、

オニオンスライスのマヨネーズドレ和え、ピーマン始め野菜の線切りドレッシング和え。白インゲン豆、トマト他エトセトラ。

 

  兎に角、リッチな食事だった。アイスクリームは?と言う誘いにも乗れぬほど

お腹ははち切れそうだった。この後、ショッピング街のディスプレイを覗いてから、

はじめさんのアパートへ。f:id:dodicidodici:20181002132640j:plain

 

 

八畳一間だからと謙遜するが、結構贅沢な暮らしぶりだ。

グレーのカーペット、オリーブグリーンのベッドカバー、羽布団、モロッコ革のスツールにライティングビューロー。壁にはスペインの絵が掛かったダイニングルーム

窓ひろくレースのカーテン越しに外が見える。トイレ浴室もオリーヴグリーンで統一。

長いバスタブに浸かりながら、西洋を実感した。

 

 夕食は我々のためにか、奥さん手作りの日本食。白いごはんに、貝(ヴィーナス)の味噌汁。白菜の漬物!甘酢らっきょう、塩鮭の大根おろしレモン添え、トマトのドレッシング和え。ひじょうにまんぞく。くるみは三杯も食べてしまった。

 

  11時07分の列車なので余裕を見て10時に駅に到着すべく、はじめさんに車で送って

もらった。ホームは非常に混み心配。やっと一等の席を見つけ辛うじて坐れた。

 

ドイツ料理の名前とお値段

定食 tages menu

Deutsches  Beefsteak etc.  10.50DM  例のステーキです

Gulasch mit Brot  牛肉の煮込み パン付き 8DM

Schnitzel kotelette  豚骨付きカツレツ  

Schnitzel  豚骨なしカツ

Bratka じゃがいもの炒めたの。

Frikadelle  冷やしハンバーグ

Leberkase リヴァーケーゼ 意味不明

その駅は、Hauptbanhofだった。

長い一日が終わった。