料理とパコデルシアの日々 2月14日月曜日 久し振りに快晴。

  軟こいパンとCCLで朝食。俺はパスタの本、くるみは葉書書きにあたる。大阪、川喜多さん、おねえちゃんの3便。くるみが迷っているので、こっちでさっさと作文した。おねえちゃんのは妻自身で考えた。1時頃、ゴム手袋を買いがてら、郵便局にゆく。受付のおっさんが調べる手間を省いてやるため、「PAR AVION A JAPON,2(ドス)tarjetas,43pts(クアレンタ・イ・トレス ペセタ)」と云ってやった。おっさんは「tarjeta? 86(オチェンタ・イ・セイス)」と云って、切手を4枚よこした。とかくするうちに、くるみはマーケットに行ったが、手袋はなかったらしい。坂下のマーケットまで足を伸ばし、購入。

  部屋に戻り、くるみが昼食の準備。にんにく、塩コショウで味付けしたビフテキ(モスタッサ付け)。玉ねぎと隠元炒め添え。Paellaを作ったときのビーフ・スープ。パンにVoll-Damm 1本。(青く輝く星のラベル)相変わらず肉旨し。どうして肉をビフテキ用に切ってくれるとき、こんなに薄いのかな。あんなに安くて豊富なのになあ。火が通りやすく、手軽だからかなあ。

 

  くるみはGITANOSの本にかかりきりになる。薫は片付け物をしてから一服。そういえば、電話の故障のことをぴしっとしたおっさんに午前中話したところが、昼過ぎ、受付が交換し間違えた、単なるごたごただった、と返事をよこした。台所で修理をしたと言っていたところをみると、一旦点検して、故障がなく受付の責任だとわかったらしい。無愛想にいちゃんと熊のおっさんの時はよく間違い電話があると、くるみがこぼした。

ちょうど今、カレーが煮え。食べ頃にならんとしている。この調理行程のうち、野菜煮込みは昨日くるみがやっておいた。今日はカレー粉、その他香辛料を加えて煮込んだ。およその全貌を記す。

 

  • 材料◆

鶏足2本・手2

トマト()1

人参3

カリフラワー1/8

玉ねぎ3つ

にんにく3片

バター10-15g

セロリ1

ローレル1

クローブ大さじ1

クミン大さじ1

タイム大さじ1/2

ターメリック大さじ1

ナツメグ半径5mmのかたまり

トマト缶カップ1/3

塩コショウ

ピメントン(ピカンテ)大さじ1/2

カレー粉大さじ2

シナモン大さじ1/3

 

  • 作り方◆

香辛料以外の材料は要するに炒めてから煮ればいいが、今回は特に次の点が違う。

  1. 鶏肉と玉ねぎを十分すぎるほど炒めた。玉ねぎなど茶色いものになってしまった。
  2. 香辛料の中にクローブが加わった。それでPueblo Espanolで買ったすり鉢で、皆混ぜながらすりおろした。

 

  味は仲々バランスがとれていて、まずまずの味。米は煮すぎて、(インド式に茹でて、さっとざるであげるつもりが)炊きたてのもち米のようだが、特に難なし。次回はカレー粉なしでやってみよう。今回はクローブが大立役者であることがわかったのが収穫だった。カリフラワーも鳥も玉ねぎもトマトも、みな砕け溶けて、大分形を失っていた。ビールを飲んで食べたせいか、かなり腹がいっぱいになった。気を奮って俺は片付け物と、りんごのシナモン煮にかかり、くるみは洗濯に風呂場にゆく。ひと段落するのは12時を過ぎる模様。今日も1日が終わる。

 

追記〉

FUENTE Y CAUDAL (PACO DE LUCIA)のタイトル訳。

  泉  と   富   パコ デ ルシア

良いタイトルなので覚書しておく。

 

Cara1

  1. Entre dos aguas 水面下 “Rumba”
  2. Aires choqueros ぶつかる大気 “Fandangos de Huelva”
  3. Reflejo de luna  月光の照り “Granaina”
  4. Solera 古い銘醸のヘレス酒 “Bulerias por Solea”

 

Cara2

  1. Fuente y candal 泉と富 “Taranta”
  2. Cepa andaluza アンダルシアの切株 “Buleria”
  3. Los Pinares 松の林 “Tangos”
  4. Plaza de San Juan 聖ファン広場 “Alegrias”