シャンピニオンとトマトのパスタ 2月2日水曜日

  10:00過ぎ起床。薫は呆然とした顔にて朝食の準備をしていた。昨夜、髪を洗ってからすぐ寝たらしく、頭がキンゾーのようになっていた。(ダメおやじのようでもある)これは、起床後、数時間を経て、少し落ち着きかけた頃の図。スペインではこんな寝癖のついた髪型の人はついぞ見かけたことはない。

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  今日は何もない日だったが、薫ちんががっかりするので日記書きます。

今日は休息日としているので、ほとんど外出せずに家にいました。(薫くんは主にPastaの本を訳しにかかり、くるみちゃんは夕食用のカレーを作っているうちに日が暮れました。) 昼には、早速訳したてのスパゲティ・シャンピニオンに挑戦、堂々と成功を収めました。

 

  • Spaghetti Champinon

材料〉マッシュルーム200g/バター50g/オリーブ油/ワインコップ1/4

    スパゲティ300g/トマト小3個/塩胡椒/玉ねぎ中1

作り方〉

  1. 玉ねぎはみじんに切り、フライパンに熱したバター25g、オリーブ油で色づくまで炒める。
  2. ここに4つに割ったマッシュルーム(塩胡椒したもの)を加え、更に炒める。
  3. ②にワインを入れ、アルコールが飛んだら、皮を剥いてサイの目に切ったトマトを加え、とろ火で10分間煮る。最後に味を見て塩胡椒。
  4. 茹でたスパゲティに残り25gのバターを加えてかき混ぜ、できあがったシャンピニオンソースをかけて出来上がり。

感想〉ちょっと見ると材料から味が想像できそうなものなので、軽視しがちだが、なかなかどうして想像を超えたものがあった。シャンピニョンは本に二つ割とあったが、火が通りにくいのではと敢えて4つ割りにした。これでもかなり歯ごたえがあり、きのこのうまさが逃げずに旨い。そこに二つ割りの狙いがあったのだ。また、ワインはかなり多量に使うが、アルコールを飛ばしてしまうので、ワインくささは感じない。むしろ、きのこに染みて、影の力持ちになっている感じだ。バターが多いもの味の引き立て役としているせいか。トマトの酸っぱさも単調な味になりがちなのを防止している。全体によくできた方だ。これはもう一度やっていい。ちなみにスペインでは、シャンピニョン,Vino,トマトが安いので、このスパゲティも非常に安上がりだ。今日かかった金額はおおよそ、きのこ(26pts),トマト(15pts),玉ねぎ(4pts),スパゲティ(40pts),バター(25pts)…110pts(3人分)といったところ。でも日本でやるにはきのこが高すぎるので、考慮の余地あり。安くて旨いからこそ良さがある。

 

  夕方、Postreの絵本を見に、近所の本屋(Super Europaの並び)に行きましたが、値段が高いのと本が少し汚れていたのでやめました。ここでノートを買ったのですが、おかしなことに薫が棚に積まれたノートを手に取って見ていると、女店員が「No」というのです。ここのノートは自分で見てはいけないらしい。仕方がないので2つほど店員がパラパラめくるのを見せてもらって1冊買いました。75pts。店のおばさんもこの店員も何だか「閉ざされた」という感じのする本屋兼文房具屋兼おもちゃ屋でした。帰りにパン屋に行って、秤に山盛りに載せてあるマドレーヌを200g買いました。ここのお姉さんはとても疲れている様子でした。スペインでは働く人と働かない人との差が激しいのではないでしょうか。

 

  アパートへ戻ってカレー作りを続け、米を今日はインド風にお湯で茹でました。つまり沸騰している湯に洗った米をパラパラと入れてかき混ぜながら煮たのでした。鍋が小さいのしかなかったため、米が外へ飛び散ったりして、焦ってザルに開けてしまいましたが、まだ十分煮えておらず、米に芯がありました。それで蓋をかぶせて少し蒸したら、やっと食べられるくらいの硬さにはなりました。次回はもっと大きな鍋で。米は水っぽくなると思いきや、意外にもパラパラとしたものになりました。このカレーはクローブオールスパイス(カルダモン含む)の香りが弱いので、香りが物足りないパウダーでした。ナツメグやタイム、クミンは入れましたが、それだけではやはり物足りず。今度他の場所でぜひ手に入れたいものです。香辛料の使い方はもっと勉強の余地があるようです。

 

  食後、薫の英語版料理の本を見て、カスタードクリームを作りました。説明が簡単すぎていますが、分量がわかっただけでもよかったと思います。薫くんはまたPastaの本を訳したり、洗濯や洗い物に勤しんでいましたが、ブランデーを飲み過ぎたのか、いつものようにけだるい顔になって寝てしまいました。最近、彼は太ったようです。くるみも太らないように気をつけよっと。そうそう、今日母からとまどかちゃんからの手紙が着きました。まどかちゃんは相変わらずのまるっこい字で近況を知らせてくれ、母親は家に着いた年賀状をわざわざ同封して高い切手代(500)を払っていました。まったくもう。手紙がいつになく落ち着いた感じで(冷静に)書いてあるのが、薫には気にかかったようですけれども、お姉ちゃんのことも特別書いていないところを見ると、経過は良好なのでしょう。年賀状はやっこちゃんと、くにこちゃんと志村君とまこと君他、竹谷さん2名、大塚さんより来ていました。志村くんのはがきに、9月瀕死の大病をしたことと、赤ちゃんができたこと(たぶん)がこっそり「家内3人で」に表されていたことが耳新しいニュースでした。明日は、Catedra Gaudiに行くので早起きするぞ、と薫くんが叫びつつ寝たので、くるみちゃんももう寝なければ明日へばってしまいます。今日はこれまで。