夕刻、薫のみ、ポトフーという料理をくるみに聞いて作りにかかる。材料は牛肉(220g)、玉ねぎ(小4玉)、じゃが芋(大4個)、人参(小3本)、セロリ(小1束)、パセリ(1茎)、牛スネ肉(骨付70g)、塩・油少々。胡椒も。
- 牛肉を残りのサラダ油でさっと炒める。胡椒、塩で軽く味付。味がスープに流れ出過ぎぬようの工夫也。
- 野菜を放り込み、ひたひたの水にあらかじめ煮ておく。ここに①を入れたが、煮物の温度があまり上がっていなかったのが残念。
- 適当に、追い水をしながら、とろ火で煮ておく。
これは明日の夕食にとっておき、今日の夕食はスパゲッティ・アーリオ・オリオ・ペペロンチーノとサラダ・モロケインにする。サラダはくるみの担当。スパゲッティはくるみのコーチを受けて、薫が作る。スパゲッティを茹でておいて、たっぷりのオリーブ油で、にんにくと唐がらし(干したの)を炒めたところに放り込み、炒め、かき混ぜ、塩で味付けするという簡単な料理だが、あくまでスパゲッティの固さ、にんにくの炒め加減、塩加減には最新の注意を払わなければならないようだ。
やってみて、この唐がらし(1人2cmの端切れ)が重要な任務を帯びていたことがわかった。気が強い素材−オリーブ油、にんにく、唐がらしの3者が三つ巴になって、意外に平静な色合いとあっさりした味を出しているのだった。さて、反省のポイントは以下のようだ。
- うっかりすると、スパゲッティの柔らかさが度を越す。焦げつきにくい鍋で炒められる場合は少し柔らかめでもいいだろう。
- 塩加減は抑えめに。味見しにくいので要注意。
- にんにくはスパゲッティが入ってから再度炒められるので少しきつね色がかってきたところで、一旦終えること。
- 何につけ、人の好みによるが、油は大さじ2杯(薫)、3杯(くるみ)くらいか。
くるみは、玉ねぎ、パセリ、トマト、黒オリーブを刻んで、サラダ・モロケインを作った。およそ、モロッコでもこんな味だった。素材をみじん切りにして、酢・オリーブ油で和え、玉ねぎを水にさらしていないのが、大きな特徴だが、(もちろん黒オリーブも)日本人にしては、辛すぎるかもしれない。少し玉ねぎをさらす程度でどうだろうか。
やはり油の多い黒オリーブはこれに馴染むようだ。種をとるのが面倒。
食後、交互に風呂に入る。薫はシャワーの湯がぬるくなるのを恐れて、沸かし湯をまず入れてこれで洗ってから、シャワーを使った。
くるみが手紙書きに精を出し、薫はベッドインする。昨今、性欲が高まる気がするが、これはにんにくを毎食食べているせいだと思う。体力が十分でないときにこうなるのは困るものだ。
スペイン人は女に手が早い(但し、カトリックなので、結婚覚悟の命懸けだが)というのは、にんにくとオリーブで性欲が亢進するせいではないだろうか。