11月16日 マルセイユは快晴也

  この安ホテルのベッドはネットがスプリングになっているが柔らかく、支えもないので上に座るとひどく凹む。2人で寝ると蟻地獄のように2人とも真ん中に転げやすくなる。坂の上に寝ているみたいだ。朝には半分重なったまま寝ていたらしい。

 

  朝、くるみ腹痛、薫のみ朝の飲み物を買い出し。食料小売の多い通りで牛乳を買う。宿を出る時、レフトバゲージを頼んだが、NONと断られた。これは初めて。

  11時過ぎまでホテルリストを頼りに宿を探し、65FFのHotel Majesticに決める。昼食の前に取り急ぎ、小包の発送。英語通じず、筆談にて大変面倒。書籍扱い書留にて1500円余り也。ブイヤベース屋を通りながらも、昼食は安いスナックでスパゲティを食べる。

  ヌオヴ通りの一本裏に道端でウニやカキを開いているおじさんが立っているレストランがあった。夜はここに決めた。

  昼下がりにはMuseeに行くも火曜は休み。ル・コルヴィジェの建造物とユースホステルに向かう。

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  徒歩1時間強。ル・コルヴィジェのはコンクリートでできているが赤や緑の原色が各戸にぬられ、積木細工のようである。中央部下のコンクリートには人の形にくり抜かれたところがあり、おそらくこれがコルヴィジェのトレードマークかと思う。版画のサインのように建造物に自己証明をのせるのは否、そんな気がした。ユースホステルへは子連れのじいさんが案内してくれた。マルセーユといえども、風が大変冷たく身体にしみてくる。ユースの手前にあるPARC BORELYはフランス風の庭園で長い方形の平面空間がすっきりと通っている。いかなるものも立てたり曲げたりせず、低い芝生が続いている。このすっきりさ加減に注目。

 

 

  ユースに着くと、警官らしきおっさんがClosedで入るなと言う。手紙を受け取りたい旨話すと、主人が来たが、手紙はないと言われた。ここまできたのが半分は骨折り損である。寒いので、足早にCity centerに戻る。途中super marcheにて朝食の買い出し。

 

  予定通り湾岸のレストランでブイヤベースを食べた。魚の味は淡白で、なんと言うことはなかったが、スープはまあまあの味をしている。本来は魚介やスープに入れるソースを知らずにパンにつけて食べてしまったが、これが仲々旨かった。マヨネーズ・唐辛子+アルファ。白ぶどう酒が高いのしか置いていないのに閉口。だから気取ってるというんや。

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