《番外編》記憶の落とし穴

  1. ギリシャペロポネソス半島をローカル列車で走っている最中は本当にひどい揺れだった。首がぶらぶらに揺れる。これはくるみによると線路幅が狭いためだという。メインテナンスも悪いのだろう。外は大きくうねる大地に原生のようなオリーブやサボテンが続いていた。
  2. パリの地下鉄では西洋青年2名がチャーリーパーカーのオリジナル曲をギターで弾いていた。ミディアムテンポの曲を結構巧みにこなしていた。曲が好きなので耳がいった。
  3. 最近くるみが見る夢はほとんど現実的なものだ。宿のおばさんが泥棒に来たりする。どうしてかこの傾向は薫にも見られた。何故か、旅行が常態であるためか。
  4. 最近二度ほど腹一杯昼食を食ったのだが、これをやると夜まで長持ちしてあまりお腹が空かない。経費の上では効果的ではないかと思う。
  5. これはよくあることだが、いい風景ほど写真に撮りにくい。TRULLIなどはいい天候も必要条件であるので、本格的に狙わなければパンフレットで十分だと思った。
  6. アテネからペロポネソス半島に入るとき、隣のおっさんが〜やから外を見ろと教えてくれた。何のことかわからないのでぼんやりしていると、急に外に大地がまっぷたつに割れている光景が見えた。聖書か何かの話で海が割れる話があるが、それの大地版である。実に綺麗に一直線に割れた大地の隙間には真っ青な水が通り、海に続いていた。