10月25日 チーズフォンデュ食べられず

  6:00前ローザンヌ着。地球の歩き方の安宿は、もはや高く、インフォメイションに頼む。

  行って見ると、マンションの4Fの一室だった。ばあさんが出て来て、ダブルの部屋とツインとどちらがよいかと聞いたので、ツインをとった。

 

  この部屋は全体を赤でまとめてあり、とても清潔で暖かそうだ。特別豪華ではないが、机と椅子と、サイドチェストが各々1つ。(これは、扉が布張りである。)洋服ダンスが1つ。(年代物だが、しっかりしている。)それに、作り付けのロッカータンス及び扉の中に納まってしまう洗面台。そういえばカッパの本にも出ていたのは、スイスの宿だったのかも。ベッドの頭の部分には、タケのすだれ(巾せまい)が貼り付けてあり、竹の模様のついたイサム・ノグチ風提灯。なにより、ちゃんと掃除してあり、ペンキなどの匂いがないのが嬉しい。薫は裸足だった。

  ばあさんはフランス語を話し、というか、フランス語しか話せず、英語の片言も解さない。レストランを聞いたが、話がややこしくなるばかりなので、自分達で探しに出た。

 

  駅の裏手にややこじんまりとしたフォンデュ11Fの店があったが、高いと思い、表通り沿いの大衆食堂風のところへ入ってMenuをとった。8.5F。さすが安食堂だけあって、スープは塩辛く、インスタントのような味がし、パンも干からびていた。サラダは大きく繋がったレタスにとても酸っぱいドレッシングがかかっていて、これには参った。でも、もったいないので全部食べた。(メインは豚の煮込みに柔らかいマカロニ)でもビール(1.7F)は冷たくひえていて美味しく、店のおばはんもこわそうな顔をしている割に親切だったので、許した。

 

  宿に帰った。ここには、シャワーではなく、バスタブがあるが、1.5F使用料を払わないといけない。薫と協議した結果、くるみだけ入ろうとしたら、もう宿のおばはんは寝てしまったらしく、いる様子がなかったので、黙って入った。ビニールのバスカーテンは少し嫌な匂いがしたが、熱いお湯もたくさん出たし、ゆっくり湯に浸れたのでよかった。誰にも見つからなかったので、薫にも勧めた。薫も見つからなかったので、風呂代は踏み倒すことに決めた。部屋には少しヒーターがきいていたので、洗濯をして乾かした。

 

  明日はLausanneを出て、Bernに行くつもり。