9月22日 優雅なりけり ロンドンの朝は。

7時半に目覚めた。イギリスは日の出の遅い国だ。8時だというのに辺りは森閑としている。

8時にブレックファースト。目玉焼きふたつに

薄い三角のトーストが4枚。マーマレードとバター、それに名高い英国のティー

日本を発ってからまともに食べる始めての

朝食だ。

ポットにたっぷりと入った紅茶は、ずっと機内食ばかりだった2人にはとてもおいしく感じられた。

それらの食物を平らげ、部屋を片付けて10時半

チェックアウト。

 

さて、何処に行こうか…ひとまずVictoria駅へ。

コインロッカーを捜し当て、荷物を放り込んでから、閉め方がわからない。近くの人を捕まえて聞いたりして、やっと分かった。

 

Hyde parkへ行く途中、ヨーロッパの鉄道時刻表で名高いThomas cockの店に行き、例の時刻表の新版を買い、次いでに立ち食い屋さんのようなところでロールパンサンドを買った。

 

Hyde parkは、とても広い公園だ。でも、そんなに驚くこともなく池のほとりの椅子に座り

ロールサンドをパクつく。

ボソボソして余りおいしくない。半分でお腹いっぱいになり、今度はVictoria&Albert museum

へゆく。

 

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 入り口で肩掛けカバンの中を調べられる。

ダイナマイトを持っていないかだって。 ジョークの好きなおじさん係員だ。

このmuseumは、大分期待できるらしい情報を

得て来たものだが、噂に違わない。

 

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大理石の彫刻が明るく広い石造建築の部屋一面に配されてあり、圧巻。口で言えない程膨大な注ぎ込まれた情熱と、才能と時間、精力を思うと、時間が止まる思いがする。現在の英国が辛うじて保つ、失われた栄華のように見えた。

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苦悶する石彫像

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磨耗しているが故に想像を掻き立てる獅子像

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磨り減って見えない獅子の顔。

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不思議な三重構造のガラス工芸




これは善悪を超えている。

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Hyde parkでは、NUPEなる団体のおそらく

賃金闘争の集会が開かれていた。帰りは、道に迷ったが、なんとかVictoria駅にたどり着いた。

 

この日は、というか、毎日だが、余りに疲れていたので、エディンバラ行きを見送り、B&B

 BELGRAVE に舞い戻った。BELGRAVE house

 hotelで、地球の歩き方を見せて11.5ポンドに

値切って泊まった。

さらに毛布が一枚足りないので、薫が交渉したら、another room.にあると言って持って来てくれた。ここはあまり清潔な宿とは言えないが、

安いのは取り柄。インド人が経営しているらしい。なにする元気もなくすぐさま寝入ってしまう。

明日こそエディンバラに発つつもり。