7時半に目覚めた。イギリスは日の出の遅い国だ。8時だというのに辺りは森閑としている。
8時にブレックファースト。目玉焼きふたつに
薄い三角のトーストが4枚。マーマレードとバター、それに名高い英国のティー。
日本を発ってからまともに食べる始めての
朝食だ。
ポットにたっぷりと入った紅茶は、ずっと機内食ばかりだった2人にはとてもおいしく感じられた。
それらの食物を平らげ、部屋を片付けて10時半
チェックアウト。
さて、何処に行こうか…ひとまずVictoria駅へ。
コインロッカーを捜し当て、荷物を放り込んでから、閉め方がわからない。近くの人を捕まえて聞いたりして、やっと分かった。
Hyde parkへ行く途中、ヨーロッパの鉄道時刻表で名高いThomas cockの店に行き、例の時刻表の新版を買い、次いでに立ち食い屋さんのようなところでロールパンサンドを買った。
Hyde parkは、とても広い公園だ。でも、そんなに驚くこともなく池のほとりの椅子に座り
ロールサンドをパクつく。
ボソボソして余りおいしくない。半分でお腹いっぱいになり、今度はVictoria&Albert museum
へゆく。
入り口で肩掛けカバンの中を調べられる。
ダイナマイトを持っていないかだって。 ジョークの好きなおじさん係員だ。
このmuseumは、大分期待できるらしい情報を
得て来たものだが、噂に違わない。
大理石の彫刻が明るく広い石造建築の部屋一面に配されてあり、圧巻。口で言えない程膨大な注ぎ込まれた情熱と、才能と時間、精力を思うと、時間が止まる思いがする。現在の英国が辛うじて保つ、失われた栄華のように見えた。
これは善悪を超えている。
Hyde parkでは、NUPEなる団体のおそらく
賃金闘争の集会が開かれていた。帰りは、道に迷ったが、なんとかVictoria駅にたどり着いた。
この日は、というか、毎日だが、余りに疲れていたので、エディンバラ行きを見送り、B&B
BELGRAVE に舞い戻った。BELGRAVE house
値切って泊まった。
さらに毛布が一枚足りないので、薫が交渉したら、another room.にあると言って持って来てくれた。ここはあまり清潔な宿とは言えないが、
安いのは取り柄。インド人が経営しているらしい。なにする元気もなくすぐさま寝入ってしまう。
明日こそエディンバラに発つつもり。